あなたを嫌われ者にする【悪魔の褒め方】その2
成功したいなら、この褒め言葉は絶対言うな!
====前回ポイント==========
悪魔のNG褒め・その1
✖お世辞で褒める
✖うわべで褒める
====================
☆☆☆今日のテーマ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
悪魔のNG褒め・その2
✖オーバーに褒める
✖相手のペースを無視して褒める
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
✖NG褒め方1 オーバーに褒める。
あなたが本心から、どんなに
「この人凄い!」「素晴らしい!」
と思って褒めるとしても
あまりに大げさに褒め過ぎると
相手は、引き気味になったり
かえって不信感を持たれるリスクもあります。
あくまで自然体で褒めるのがベストです。
✖相手の反応やペースを無視して褒める。
これは「褒める」ことだけでなく
会話や、コミュニケーション(電話、メールなど)
全てに言えることですが、
あなたが良い関係を築きたいお相手の
ペースや反応を無視して、
褒めちぎったり、
機関銃の様に話しかけるのは、最悪です。
「話し上手は聴き上手」
と言う様に、一流の営業マンや交渉術者は
「自分が話す」のではなく
「相手に(気持ちよく)話てもらう」
ことを心がけており、それが上手です。
人間は、誰でも『一番興味があるのは自分自身』なので
「自分が話したい」動物なのです。
多くの調査で、最も好まれる「話すvs聞く」の割合は
「30% 対 70%」なのが分かっています。
つまり、1時間お話ししたとして
あなたが話すのが18分で、お相手が話す時間が42分
ということになります。
そもそも、
「人の話を聴く」のは、非常にエネルギーのいることで疲れるし、飽きてくるのが普通です。
そう「人の話を真剣に聴く」のは受け身で、
内容を理解、整理しなければならないので
脳をフル回転させるので非常に「疲れる」訳です。
一方「話す」のは「思いのたけを開放」するだけなので
気持ちが良いものです。
しかも「自分のこと」を一方的に話まくるのは
良いストレス発散にすらなります。
ですから「褒める」時も、
お相手のペースに合わせ、かつ「褒めた後の反応」
にも注意して「過剰に褒める」ことは避けるのが賢明です。
心理学では「ペーシング」といって
相手の呼吸や抑揚、声の高低に合わせた「話し方」
をすると、お相手が無意識に信用し仲良くなれる、と
言われています。
特に日本人は「遠慮し、謙譲を美徳」とする文化が
根強いですから
あからさまに「褒められても」、恥ずかしがったり
「そんなことは、ないですよ・・・」などと
反応に困ってしまう人も多いです。
(※真逆で調子に乗っちゃう人もいますけど・・・)
ですから「褒めた時」に、相手の顔色やコメントで
更に褒めた方が良いのか、一旦違う話題にするのか
など、細やかな配慮は必要です。
✖余計な一言を付け加える。
これは、会社の部下や目下のモノに
上司や先輩が、やり勝ちですが
「君は今回の案件頑張ってそれなりの成果は
出してくれて喜んでいるが、
✖もっと早く処理して欲しかったな」
とか
「良くやってくれたけど、少し雑だね」
など、後半に文句を付け加えるのはNGです。
褒められたと思って、「なんだよ、結局小言かよ!」
と褒めた分だけ、余計相手が素直になりづらい状況を
作ってしまいます。
どうしても「クレーム」を言いたいなら
「相手の今後のために」と前置きして
「直して欲しい点」だけを言うか
それとも
「文句を言ってから褒める」順序の方がベターです。
つまり
「時間は掛かったけど、出来栄えは良くて凄い」
とか
「少し荒っぽいけど、良く納期に間に合わせてくれた。」
などの言い方です。
また、自分が褒められたくて「余計な一言」を
加えてしまう人もいます。
例えば
「吉田さんって、英検1級なんて凄いですね。
アッ、私もTOIECは900点ですけど・・」
などです。
まあ、ここまで露骨な人はいないでしょうが
私自身も資格試験をやっと取れた人に対して
「凄いですね、実は私も若い頃同じ資格取ってますけど・・」
と、言わなくても良い一言をあえて加えてしまったり
する失敗をしたことがあります。
(どうしても「自慢したい」「褒めてもらいたい」気持ちが
潜在的にあるんですね・・要注意です。)
✖他者と比較して褒める
「褒める」にしろ「叱る」にしろ
他人と比較するのはNGです。
よく親が子供に対して
「隣の花子ちゃんは、お勉強頑張ってトップなのに
お前は、スマホゲームばっかりだからゼロ点なのよ!
少しは、花子ちゃんを見習いなさい!」
とかいう叱り方は「最悪」です。
子供は内心「花子は花子、俺は俺!」と反発します。
それと同じで
「同期の鈴木君は、営業成績全然ダメなのに
同じ商品を売りまくっているお前は凄いよ!」
など、敢えて「ダメな比較者」を出すのもNGです。
褒められた部下が鈴木君と仲良しなら
「彼も頑張ってるし、色々条件が違うしな・・
鈴木は鈴木だし、私は私だよ。
この人、俺の営業成績が悪いときは
きっと「悪いサンプル」にして他人に
言い触らすんだろうな・・いやな奴だ・・・」
となるのがオチです。
他者比較は、どんなケースでも辞めておいた方が
無難です。
「褒める」という行為は基本的に人をポジティブにして、
褒めた人と褒められた人との関係を良くするものです。
ただし、言い方を誤れば逆効果になったり、
不信感につながったりすることもありますので、注意が必要です。